日本人も、スキー初心者も。“冬のニセコ”がますます広く愛される理由。
北海道・ニセコ地域は、2000年代初頭にスノーリゾートとして世界中から脚光を浴びはじめ、コロナ禍以降また観光客数を伸ばし続けています。倶知安町では2023年・2024年の宿泊延数がいずれも過去最高を記録。そのうち7~8割は外国人観光客ですが、日本人の旅行者も多く訪れています。
特に12月から3月の冬季はニセコのハイシーズンで、この時期を狙って一ヶ月以上滞在する旅行者も少なくありません。このコラムでは、ウィンタースポーツ以外にもたくさんの魅力を持った”冬のニセコ”についてご紹介します。
25-26シーズンは降雪量に恵まれる“当たり年”
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2025-26年の冬季は、降雪状況に恵まれる見込みです。気象庁の発表やスキー場関係者の見通しによると、ラニーニャ傾向の影響により、北海道日本海側では降雪量が平年並みかやや多いとの予測がなされています。シーズン序盤から寒気の流入が早く、例年よりも早い時期から良質な積雪が確認されています。
そんな予報もあってか、観光統計においても倶知安町・ニセコ町の宿泊実績は前年を上回るペースで推移。高い人気は今シーズンも続いています。
ニセコの象徴“パウダースノー”を存分に活かした、多彩な雪遊び

ニセコ地域の最大の観光資源は、世界的にも評価されているパウダースノーです。年間降雪量は平均15メートルを超えており、乾いた軽い雪質が特徴的です。スキーやスノーボードに加え、ゲレンデ外でも楽しめる雪上アクティビティが整備されており、滞在中の過ごし方に多様性があります。
具体的には、初心者でも参加可能なスノーモービルツアー、雪上を走行するスノーラフティング、森林を散策するスノーシュー、子ども向けのスノーチュービングなどが提供されています。これらは家族連れやグループ旅行にも対応しており、非滑走者向けの選択肢として機能しています。
雪景色の中で味わう、“北海の旬”

冬のニセコでは、北海道各地で水揚げされた海産物が多く流通しています。例年この時期に出回る主な魚介類として、真鱈・スケトウダラ・カキ・ニシン・毛ガニ・サクラマスなどが挙げられます。真鱈は鍋料理や白子の加工用として需要が高く、カキは厚岸産を中心に焼き・鍋・生食と調理法も多様。毛ガニやニシンは塩茹でや郷土料理に活用されており、地域の食文化を反映しています。
こうした海産物を用いた海鮮丼、鍋料理、火鍋などが観光客に人気を集めています。スキー後の飲食体験として定着しており、気候的に体を温める食事が求められる傾向も。食と気象条件の一致は、旅の満足度を高める要因の1つなのかもしれません。
さらなる進化が期待される“国内冬季リゾートのリーダー”
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倶知安町の調査によると、外国人の平均宿泊日数は4.49泊であり、全国平均を大きく上回る水準。海外からのリピーターを中心に、1週間以上の滞在が一般的となりつつあります。これに対応する形で、キッチン付きコンドミニアムやホテルレジデンスなど、長期滞在向けの宿泊施設が整備されています。
また、外資系を中心とした高級ホテルやヴィラの開発も進んでいます。すでにパークハイアットやリッツ・カールトンの展開が進行しており、今後も複数の高級ブランドの新規進出が予定されています。
雪質、アクティビティ、食、宿泊施設の各要素が高いレベルで揃うニセコは、開発成熟度という観点で国内冬季観光地をリードする存在です。さらなる開発により、どんな街へと進化していくのでしょうか?